
リクウラ・マッタネンシス・マプとは
リクウラ・マッタネンシス・マプ (Licuala Mattanensis Mapuとは「リクウラ」は東南アジアを中心に分布する希少価値の高いヤシの一種で、その中でも「マッタネンシス」は特に繊細で美しい葉を持つ種類です。その中でも『マプ(Mapu)』という個体は、葉の表情に独特の模様や光沢感があり、コレクターの間で人気が高まっています。



特徴
- 葉の質感が魅力:細長く、やや波打つような葉には深い緑と艶感があり、まるで絵画のような存在感。
- 成長はゆっくり:耐陰性があるものの、生長速度は比較的遅く、じっくり育てる楽しみがあります。
- 湿度を好む:空中湿度が高い環境を好みます。葉の美しさを保つには乾燥に注意が必要。
生息地
リクウラ・マッタネンシスの原産地は、インドネシア・スマトラ島やボルネオ島の熱帯雨林。湿度の高い林床や岩場に自生し、空気中の水分をしっかり取り込みながら育つ特性があります。現地では、川沿いや斜面の苔むしたエリアでよく見られます。
育成方法
光
- 直射日光はNG。レースカーテン越しの明るい日陰〜半日陰で管理。
- LEDライト管理も可能。光量は中〜弱程度でOK。
水やり
- 常に用土を湿らせておくことが理想。ただし通気性を保ち、蒸れやすい環境は避けます。
温度・湿度
- 温度:20〜28℃前後が理想的。15℃を下回ると成長が鈍ります。
- **湿度:60〜90%**を目安に。加湿器や蓋付きの水槽栽培が効果的です。
chunsukeが活用している用土
私が使用している用土は以下の通り、排水性と通気性を重視したシンプルな構成です。
- 鹿沼土(小粒)
- 日向石(小粒)
この配合は、根腐れを防ぎながら、しっかりと水分を保持してくれるため、リクウラのような湿潤環境を好む植物にとって非常に相性が良いです。どちらの土も無機質で清潔なので、カビやコバエの発生も抑制できます。
栽培環境(chunsukeの実践例)
私は、水槽内での腰水栽培を行っています。さらにエアレーションを併用することで、根元に酸素が行き渡り、蒸れや根腐れを防止しています。
ポイント:
- 水槽内で腰水を一定に保つ(底面に2〜3cmの水位)。
- 小型のエアストーンを使って微細な泡を発生させ、用土の通気性を高める。
- 排水性、通気性の高い用土を使用する。
この方法は特に高湿度+通気を両立させたい熱帯植物に効果的で、リクウラ・マッタネンシス・マプの育成にも非常に向いています。
増やし方
リクウラ・マッタネンシス・マプはゆっくりと育つため、増殖も気長に構える必要がありますが、以下の方法で増やすことが可能です。
① 株分け
- 親株がしっかり成長して複数のクラウン(株元)を持っている場合、株を分けることができます。
- 根を傷つけないように丁寧にほぐして分離し、それぞれを別鉢に植え替えます。