
ムサ・サトゥン・トリカラーとは?
ムサ・サトゥン・トリカラー(Musa Satun Tricolor)は、バナナの仲間でありながら、観賞価値の高さから熱帯植物愛好家の間で注目を集めている植物です。その最大の魅力は、まるで絵具で描かれたかのような鮮やかな葉色。深緑、黄緑、赤が織りなす美しい斑入り模様は、見る人を一瞬で惹きつけます。



特徴
- 三色の斑入り葉:深緑のベースに、黄緑と赤のストライプ状やマダラ状の模様が入るのが特徴です。
- 熱帯らしいシルエット:バナナ属らしい大きく広がる葉が、植栽や鉢植えでもインパクトを与えます。
生息地
ムサ・サトゥン・トリカラーはタイ南部の熱帯地域に自生しています。高温多湿の気候を好み、直射日光の当たる開けた場所よりも、木漏れ日程度の明るさがある半日陰の環境を好む傾向があります。
育成方法
日本での育成では、以下のポイントを押さえておくと健康な株に育てられます。
- 日照:半日陰〜明るい日陰。直射日光に長時間当てると葉焼けのリスクがあります。
- 温度:最低15℃以上を保ちましょう。冬は室内に取り込むのがおすすめです。
- 水やり:春〜秋は表土が乾いたらたっぷりと。冬は乾燥気味に管理。
- 湿度:高湿度を好みます。葉水を与えることで葉の艶も保てます。
- 肥料:春〜秋の成長期に、緩効性肥料または薄めた液肥を定期的に施しましょう。
chunsukeが活用している用土
ムサ・サトゥン・トリカラーは水はけの良い用土を好みます。chunsukeが使用している用土配合は以下の通りです:
- 鹿沼土(小粒)
- 日向石(小粒)
- 赤玉土(小粒)
- 苦土石灰(2:1:1:1)
この配合は排水性に優れつつ、適度な保水性も確保できるため、根腐れを防ぎつつしっかり根を張らせることができます。苦土石灰は土壌の酸性を中和し、カルシウム・マグネシウムの補給にもなります。
増やし方
ムサ・サトゥン・トリカラーは株分けによって増やすことができます。親株の根元から子株(吸芽)が出てきたら、根がしっかり付いていることを確認し、丁寧に分けて植え替えましょう。無理に引き剥がすと根を傷めるので注意が必要です。