
ザミア・フルフラセアとは・・・
ザミア・フルフラセア (Zamia furfuracea)は、ソテツ科ザミア属に属する常緑多年草。
英名では「Cardboard Palm(ダンボール・パーム)」とも呼ばれ、その名の通り厚みのあるマットな質感の葉が特徴です。
名前の印象からヤシに見られがちですが、ヤシではなく原始的な種子植物の一つであるソテツの仲間です。



特徴
- 葉は楕円形で肉厚、ベルベット状の質感を持つ。
- 草丈は30~90cm程度とコンパクトで、室内栽培にも向いている。
- 成長は非常にゆっくりで、年間数枚の葉を展開する程度。
- 雄株・雌株があり、両性ではないため結実には2株必要。
生息地
原産地は**メキシコ南東部(ベラクルス、タバスコ周辺)**の亜熱帯地域。
- 海沿いの乾燥した林やサバンナに自生。
- 通気性が良く、乾燥気味の土壌を好む。
- 比較的日照が強く、暑さにも強い。
育成方法
光
- 明るい日陰〜半日向で育てるのが理想。
- 直射日光にもある程度耐性あり。ただし真夏は遮光推奨。
温度
- 20~30℃が適温。寒さにはやや弱く、10℃以下になる場合は室内管理を。
- 冬季は休眠気味になるので、水やりを控えめに。
水やり
- ザミアは乾燥に強く過湿に弱いため、水やりは控えめに。
- 土が完全に乾いてからたっぷり与える「乾湿のメリハリ」がポイント。
肥料
- 春から秋にかけて緩効性肥料を控えめに。
- 肥料過多は根腐れの原因となるため注意。
chunsukeが活用している用土
鹿沼土(小粒)、赤玉土(小粒)、日向石(小粒)をバランスよく配合した用土を使用しています。
この配合は以下のようなメリットがあります:
- 鹿沼土:軽くて保水力がありつつ、通気性も確保。
- 赤玉土:適度な保肥力と排水性で根張りをサポート。
- 日向石:多孔質で通気・排水を高め、根腐れを防ぐ。
👉 過湿に弱いザミアにとって、非常に理想的な乾燥系の土壌環境を再現できます。
増やし方
実生(種まき)
- ザミア・フルフラセアは種子繁殖が主な増やし方です。
- 雄株と雌株を揃えて人工授粉を行い、赤く熟した実から種子を採取。
- 種子は発芽に時間がかかり、半年~1年程度を要することもあります。
- 発芽には温暖で湿度のある環境が必要。