腰水栽培

Posted by チュン助 on 2025年5月5日
腰水栽培

腰水栽培レポート

こんにちは、植物と暮らすchunsukeです。今回は、30cmの水槽を使った室内栽培についてご紹介します。アロイドやジュエルオーキッドなど、湿度を好む植物たちを約6か月間育てた記録と、実際に試した用土や栽培のコツをまとめました。


使用した容器と設備

  • 容器:30cm水槽(ガラス製)
  • 栽培方法
    • 腰水管理:水槽の底に水を張り、用土が水に触れる程度にセット
    • エアレーション:小型のエアポンプで水に酸素を供給
    • 照明:水槽用LEDライトを使用し、日照不足を補いました

密閉式の栽培ケースほどではありませんが、水槽内の湿度はかなり高く保てるため、湿潤を好む植物にとっては理想的な環境に近づけることができます。


栽培した植物たち

以下の7種類を組み合わせて育ててみました。

  • フィロデンドロン(アロイド系)
  • ジュエルオーキッド(宝石蘭)
  • セラギネラ(シノブゴケの仲間)
  • アルデシア(光沢葉が魅力)
  • 斑入りトウガラシ(実生から育成)
  • ホマロメナ(湿度を好む熱帯植物)
  • ベゴニア(高湿度好みの葉もの)

植物の組み合わせにあたっては、「湿度が好き」という共通点を重視しました。


試した用土とその感想

用土の種類特徴・感想
ハイドロボール通気性◎、清潔だがなぜか、成長スピードはやや遅めになる。植物を選ばないのが〇
水草用ソイル保水性が高く、玉が崩れにくい、根張りも良い印象。水が好きな、つる性の植物等に最適。
鹿沼土(小粒)排水性、通気性が良く、エアレーションと組み合わせると◎。赤玉土と比べると崩れないし、保水性は劣るため、腰水管理には最適。酸性よりだが、特に影響は見られない。
赤玉土(小粒)玉が崩れなければ、排水性、通気性は良いが、崩れ始めると排水性、通気性は×、根腐れの原因になる。硬質赤玉なら良いかも…。弱酸性なので、観葉植物育成には最適。

栽培してみた結果(約6か月)

  • 根腐れはほとんど発生せず、エアレーションが功を奏しました。
  • ただし、ベゴニアなど極端に湿度を好む植物は葉が溶ける(腐る)トラブルも発生
  • 湿度管理が難しく、ベゴニアを育てるなら、ほぼ密封に近い環境が理想的です。
  • セラギネラは、水面近くなら順調に成長していたが、水槽上部に近ずくにつれて葉っぱが変色していった。恐らく湿度不足。変色した部分を剪定して密封容器にて栽培したら元の葉に戻った。
  • アロイド系(フィロデンドロン・ホマロメナなど)との相性は良好で、腰水+LEDでもしっかり成長しました。
  • ハイドロボールは他の用土よりやや成長がゆっくり。見た目は良いですが、早い育成を望む方には向かないかも。

まとめ:水槽栽培の可能性と注意点

水槽を使った植物栽培は、湿度や光量をコントロールしやすく、小スペースで多様な植物を育てられる面白い方法です。ただし、以下の点には注意が必要です。

  • 高湿度を求める植物は密閉管理が必須
  • エアレーションを併用することで根腐れリスクは軽減
  • 植物ごとに適した用土を見極めることが成功のカギ
  • 容器が小さい方が、根つまりのリスクはあるが子株が出やすい印象がある